第30回「忘八会」参戦記

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第30回「忘八会」参戦記
大荒れの記念大会

 2011年12月24日、クリスマスイブとは全く無関係になかよし村とゲームの木主催の「忘八会」がhttp://www.balon.jp/information-takadanobana/で開催された。「忘八会」とは「忘年八八大会」のことで、毎年年末に開かれており、今年で第30回であり30年続いていることになる。
 今年が大荒れだったのは、まず西武新宿線が午後4時すぎに東村山駅で脱線し、終日復旧しなかったのである。その影響で参加者の減少が予想された。昨年よりやや少なかったものの、30名の参加があった。もとより、クリスマスイブで参加者が減るという予想は当初から全く無かった模様である。

 ここでの大会ルールの主なものは以下。
・三人縛り
・法度は「とびこみ」のみ
・「みずてん」の原点割れは出ている人に1貫支払。
・65分すぎてタイマーが鳴ったら新しい月に入らない。
・1年が終わらなくても1年分の吟味をつける。
・2年の合計貫文数で順位決定。

 「三人縛り」「時間制」が重要な点で、戦略的にも悩ましい。つまり、スタートから積極的な姿勢が要求される。しかし、その積極性が「追い込んでもなお」なのかどうか。
 2回戦制であり、12月までプレイするとは限らないので、チャンスは大事にしたいものの1回戦で大きなマイナスを背負うと、浮上が難しいため、1回戦は大きなケガをしない慎重さも必要だと思う。冒険は2回戦にまわす。こういった戦略を立てていた。

 次なる大荒れは第一回戦で起きた。
 なんと「四三」ができたのだ。ここの大会ルールでの「四三」の扱いはゲーム続行であり、出ている人だけが支払、である。出た人の災難がしのばれる。

 私の卓では、1月のビキが、最終の山札のめくりで「五光」と「赤短」を同時に作り、ここも大荒れ。私はとにかく手役が入らず、降り賃で支払が増え、「出さされ」で敗け支払が増え、じり貧状態。ただ、場が小場ばかりだったのが唯一の救い。
 結局マイナス15貫の6人中4位。

 第2回戦の卓は「くろっぽい卓」、つまり熟練者ばかりが集まった。
 ある人の連続「みずてん」がヒットしたものの、私も「出さされ」ながらなんとか手役が入り健闘。「くろっぽい卓」だったため、12月まで進んだとき、私が親の大場で「短一・立三本」が入った。立三本も「とびこみ」ようやく日の目を見るかと思ったところ、ビキが最後に「素十六」を完成させ、「ふきけし」と出来役支払で轟沈。
 大荒れ。
 結局マイナス25貫の5人中4位。

 総合成績で19位、手役が入らなかったわりには敢闘。
 この大会で1年に1度だけ会う人も何人かいる。みんなが「八八」というひとつのゲームに熱く興じた楽しい時間だった。

 ほぼ全員にわたる賞品があった。
 表彰式が終わり、私が主催者の草場さんに
「30回大会って、すごいですね」
「あ、そうだ。記念大会って言えばよかった」

 さて、30年続いた、記念すべき第30回大会だと知っていた人は何人いるのか?

道端を歩く犬や猫。 それを見るたび

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道端を歩く犬や猫。
それを見るたびに、

「にゃんこ可愛い」
「わんこ可愛い」
「飼いたい」
「撫でたい」
「もふもふしたい」

と私が言うので、彼はちょっとうんざりなご様子。

「ペットは部屋が汚れるからヤダ」
「ヤダじゃない」
「飼うなんて可哀想だよ」
「かわいそくない」
「……。」
「あ!にゃんこ!」

木でできた椅子の上で三毛猫と黒猫がお話中。
なんて絵になる光景!
カメラ…、は私の首にかっこいい一眼レフが下がってるけれど、これは彼のだからなぁ…。

近くを白と黒のブルドックが通る。

「…可愛くねぇー…、」
「なんでそういうこというの!」

また歩く。
彼の手にはムックの絆創膏が貼ってある。
私がつけた傷に私が貼った。

「…だって置いていかれるもん、」
「ん?」
「置いていかれる、」
「なにが?」
「きっといつか晶が出てっちゃって、猫や犬と一人ぼっちになる」
「いいじゃない、寂しくなくて。《恋人を失った一人と一匹の、切ないけれど暖かい物語》とか、すごくありそう」
「……。」
「うそー、大丈夫だよ。へこまないのー」

笑って誤魔化した。
いつだって、遠くに行くのはアナタ。

置いていかれるのは、

一匹と私。

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